こんなに脆い中国共産党現実味のある三つの崩壊シナリオ【電子書籍】[ 日暮高則 ]
大衆の民主化要求、宗教団体の弾圧、限界に近づきつつある格差問題……。
中国共産党政権が抱えるさまざまな問題で党内対立が激化し、権力闘争へと発展したとき、クーデター勃発が現実味を帯びてくる。
党中央各派がそれぞれ支持する集団軍と結託し対峙した場合、今の中国にはトウ小平のように「一言堂(鶴の一声)」でケリがつけられるカリスマ的指導者はいないからだ。
かつて自分を権力の座に押し上げてくれた江沢民と対立するなど、習近平の権力基盤は脆弱だ。
実際に、薄煕来、周永康、令計画、徐才厚の「新四人組」がクーデター計画を練っていたとされる。
現代史の事例を考えても、政治的変革が起こる可能性は十分にあると言えよう。
時事通信社記者を務めたのち、現在はアジア問題ジャーナリストとして活躍する著者が、政権を揺るがしかねない数多くの問題を整理して報告し、共産党政権崩壊のシナリオを描く。
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